眼瞼痙攣・顔面痙攣

まぶたがぴくぴくする原因

まぶたが自分の意思に反してぴくぴく動く状態のことです。まぶたがぴくぴくする症状で受診される方のほとんどは、眼瞼ミオキミアという自然に治る状態であり大きな心配は無用ですが、眼瞼痙攣や片側性顔面痙攣の場合は治療を要する状態です。

眼瞼痙攣

痙攣目を閉じる筋肉である眼輪筋が自分の意思に反して収縮し、意図せずに目を閉じてしまい、目を開けづらくなる状態です。
どちらの目も開けづらくなるだけでなく、目のまぶしさや違和感を覚えるようになり、重症の場合はうつ状態になります。
また、目が乾燥するため、ドライアイと診断されて治療を受けることもあります。
眼瞼痙攣の原因は以下の3つに大別されます。

本態性眼瞼痙攣

原因不明のもので、眼瞼痙攣のほとんどが本態性眼瞼痙攣と言われています。中高年の女性が発症しやすい傾向にあります。ボツリヌス毒素(ボトックス)を使って治療します。

薬剤性眼瞼痙攣

抗精神薬、抗うつ薬、抗不安薬などの薬を服用している20〜50代の方に発症しやすいとされています。ボツリヌス毒素(ボトックス)では治療成果が乏しいこともありますが、服薬の減量や中断によって症状が治まることもあります。

症候性眼瞼痙攣

脳梗塞やパーキンソン病などの疾患によって起こるタイプのものです。

片側性顔面痙攣

眼瞼痙攣だけでなく、口角や頬も痙攣する状態です。片側だけに起こるという特徴があり、中高年の女性が発症しやすい傾向にあります。
顔面の表情筋をコントロールする顔面神経に負荷がかかることで起こるため、脳のMRI検査によって脳腫瘍などの疾患の有無を確認することが重要です。

まぶたがぴくぴくする場合にご自身でできる対処法

PCやスマホを長時間見ること、自律神経の乱れ、睡眠不足など、様々なストレスが複合して発症することがほとんどです。そのため、PCやスマホを見る時は、目を休ませるために1時間に1回の間隔で目を離し、意識してまばたきをすることをお勧めします。また、目の周辺をマッサージして血行を促進することも効果的です。