黒目が白い・黒目に白い点がある

黒目が白い時に起こる症状

黒目が白い黒目が白っぽくなる症状は、原因疾患によっても異なりますが、透明感がないように見えたり、黒目の縁が白っぽくなったり、瞳孔のみが白っぽくなります。黒目が白濁すると、視界に霧がかかったようにぼやけて見えたり、曇りガラスを通して見ているようになります。
また、視力低下が起こることもあり、放っておくと失明するリスクもあります。
黒目が白っぽくなったり、視界に異常が生じている場合は、速やかに治療を受けることをお勧めします。

黒目が白くなる原因

黒目が白くなる原因は、年齢や症状によって様々です。乳幼児の黒目が白っぽくなっている場合は、深刻な疾患の疑いがあるためお気を付けください。成人の場合は角膜のむくみや炎症によって黒目が白濁することがほとんどです。高齢者の場合は、黒目に脂質成分が漏れだすことや白内障によって起こります。
また、白っぽくなっている場所が黒目の深部、黒目全体、黒目の周りなど、場所によっても原因疾患は異なります。

黒目が白い時に考えられる病気

以下で、黒目が白くなる場合に想定される原因疾患についてご説明します。

角膜炎

比較的よくある疾患です。黒目にある薄い膜である角膜で、ウイルス・細菌・真菌などが侵入し、炎症が起こる疾患が角膜炎です。
一般的に角膜に病原菌が侵入することはありませんが、角膜に小さな傷が生じている場合に病原菌が侵入すると、角膜の中で感染が起こります。具体的には、鉄粉や土埃などの異物が目に入った時や不潔な状態でコンタクトレンズを付けた時に発症しやすいとされています。黒目が白くなるだけでなく、目の違和感、痛み、充血、目やになどの症状が起こります。
最初は非常に小さな角膜混濁・角膜浸潤などの軽度の症状でも、次第に角膜潰瘍などの深刻な状態に進行しますので、なるべく早めに当院までご相談ください。

角膜混濁

角膜が白濁して黒目の透明感が失われる疾患が角膜混濁です。ヘルペス、ブドウ球菌、梅毒、結核、トラコーマなどのウイルス・細菌などが原因となる炎症や角膜沈着物、角膜の傷、アレルギー、栄養障害などによって起こります。
一方、遺伝的・先天的要因で生じる場合もあり、先天的なものでは胎児期に黒目が白っぽくなります。遺伝的なものは大人になる前に発症することが大半です。先天性角膜混濁は、厚生労働省より難病に指定されています。
どちらの場合でも視界がぼやけて暗くなるため、視力が落ちることがあります。症状に応じて治療法は様々ですが、点眼、レーザー、角膜移植手術、角膜除去手術などを行います。

白内障

60代以上の高齢者が発症しやすい疾患です。加齢によって水晶体内部のたんぱく質が白っぽく変性し、黒目が白く濁ります。
また、糖尿病、目のケガ、紫外線、アトピー性皮膚炎、先天的な遺伝子変異によって起こることもあります。
症状には、黒目の白濁、視力低下、かすみまぶしさ、複視などがあります。黒目が白濁しているように見えたら、白内障の疑いもありますので、なるべく早めに当院までご相談ください。

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